次回セミナーのご案内
2023/4/11 @たけびしスタジアム京都
2022年のアメリカ高校王者であるSt.イグナティアス(オハイオ州)が来日。SRUのマッチングのもと、前年花園4強の京都成章との交流試合がおこなわれました。
「ありえない」「素晴らしい」遅れて現地入りした米国側の保護者の皆さんは、足を踏み入れた会場に驚き隠せず。
4月11日、平日夕刻におこなわれた京都での国際交流マッチは、京都府ラグビー協会の皆さんの尽力で、なんとたけびしスタジアム京都(2万人収容)で開催されました。大型ビジョンに映された選手メンバー表には、本人たちも興奮です。
St.イグナティアス高校は2022年の全米高校大会優勝チーム。約50人でラグビー部としての日本ツアー3戦を敢行しました。そして、この日ホストを務めた京都成章は、花園連続出場を重ねる全国4強4度、準優勝1度の強豪です。両国の対戦は、プレースタイルや文化の面でどんな違いが見られるのかも含めて、両校にとって楽しみなイベントとなりました。
キックオフは16時。St.イグナティアスはシンプルに体を当て、SOからのキックを有効に使うオーソドックスなラグビーを貫き、後半にトライを積み上げました。京都成章はケガ人を抱える中でのチャレンジ。フレッシュなBK陣で挑みましたが、後半はそのディフェンスから崩されてしまいました。
試合結果はSt.イグナティアス 40-5 京都成章と、予想外の大差となりましたが、ピッチの中以上に、ゲーム前後に素晴らしい光景がたくさん見られる時間になりました。イグナティアスの保護者は成章に対して「親切で、しかも強い」「フレンドリー」「望ましい対戦相手」と最高級の評価をしてくれました。
今年から京都成章の指揮を執る関崎大輔監督は試合後もホストとして、選手の交流をサポート「ラグビーの面でも、いい課題をもらうことができました」と笑顔でした。選手たちは試合後、肩を組み、歌い、記念品を交換するなどなかなかピッチを出られません。交流は試合後、軽食などを摂りながら1時間以上続きました。
世界は。人は。戦争や競争や政治によって、折々さまざまな壁で隔てられます。けれど、言葉が通じなくても、文化に違いがあっても、壁の向こうにきっと、友情や共感はあるんだ。高校生がこの日また実感した希望は、大人たちにも多くのことを訴えてきます。
SRUが両校をつないた一戦が、彼ら一人ひとりの思い出のひとコマになったらいいなと願います。同じ思い出を携えたラグビーマンたちが、将来どこかでまた会うことがあるかもしれない。繋がって何かをつくる日が来るかも。それはラグビーの、スポーツの財産です。
次回セミナーのご案内
ジュニア(中学生チーム)で指導、息子が幼児クラスでお世話になっている城野が、SRUのセミナーについてまとめちゃいます。
これを見れば、あなたも講習を「受けたつもり」になれる! ww。
パパコーチの「学び家」(まなびか=SRUが日程するセミナー奨学生)がまとめるノートは、ステージAからCまであります。
※ステージBとCは有償スポンサー&メンバーの方へ共有いたします。
ステージA
講師なるみさんの言葉を、まとめてみました。
なるみさんとはしながわバンブーRFCのジュニアで一緒に中学生の指導、サポートにあたっていて、いろんな話をします。
僕が仕入れてきた情報を喜んで、聞いてくれます。
なるみさんが、普及と育成についていつも話していることが、幼児や1年生の教え方にもつながっていると感じました。
なるみさんコメント
延岡にある「杉の子こども園」の子供達は、子供達が子供達を教えてあそこのレベルまでになっている。
周りの大人達は、子供たちを見守って安全を確保して、共感する言葉がけを行っているだけだそうです。
そうだとすると子供達は無限のポテンシャル秘めていると思っています。
その秘めたポテンシャルを引き出すカギが『主体性』と『安心出来る場所』
ラグビーという競技を通して、子供達に『主体性』のある子供に育って欲しいです。
これしちゃいけない・こうしなさいという押しつけは『自主性』しか生まれないと考えています。
ここでいう『主体性』とは、自分でやろう・自分でルールを決めよう・誰と・どういう風に遊ぼうと子供自身が決めていけるようになる事です。
そういった考え方が出来る事で、ラグビーも自然と上手くなっていくのではないかと考えています。
勝利だけを目標にしてしまうとそれだけに先鋭化してしまい、つまらなくなっていってしまいます。
子供達の動きを限定してしまうと、その中だけに留まってしまうので保護者は動きを広げられるような言動をして欲しいなと感じています。
主体性があると感じた経験がある。ジュニアの子供達がミーティング中にこういう練習でこうしたい!という意見を出してくれた時がありました。
その時、そのミーティングの場は子供達のもので、子供達も自分の場だという認識でいたからこそ意見を出し合えたと思っています。
そう言う意見や感覚を主体性と捉えて子供達がもっと活発に意見交換・自分達の場所を確立出来るようになってほしいです。その集大成がバンブージュニア(中学部)の場であれば最高です。
幼児~小学生~中学生とバンブーの中で育っていく過程で、身に着けていってほしいと願っているし、そういう指導をしていきたいと考えています。
バンブーのクラブ自体が子供達にとって安心出来る場所となっていってほしいです。
簡単に言うと、低学年・幼児さんなら地面に転がっても良い・好きに体を動かして良い場所(笑)。
そんな何をしても(危なくない事)良いという安心感が子供の中にあって、ある程度のルールが守れているとなれば大人がそんなに沢山叱る必要もなくなると思っています。
今回やった遊びの中でその子だけの場所(陣地)を設定して、そこには親が待っているという状況を作りました。
その状況は子供の立場からすると、『自分だけの場所』に『信頼している親が待っている』というとても大きな安心感を得られたはずです。
クラブ内の話に置き換えると、学年が上がるにつれて保護者がいてくれる場所が遠くなっていってしまう。
でもバンブーには親だけでなく、コーチ・保護者が見ていてくれると言う安心感があって、自分のポジション(ラグビーだけでなく友達関係の中のポジション)もある。
自分が・自分のラグビーのプレーが・友達が・チームが・色々な事が認めてもらえる場所だと感じて安心して、楽しく通ってもらえるようなクラブで在りたいと思います。
一見「ラグビーらしい動きが無い」!? と思ったけれど……
切り返しステップ・判断能力・手足の指の力アップ・
転がる事での三半規管の機能向上・受け身の姿勢を学ぶ
コツとしては、背中を丸め、おへそを見るようにして頭を打たないように気をつける
転べない・転がれない ⇐ 転んじゃいけない
寝返りを打つと平衡感覚が乱される。
寝返りを繰り返すことによって平衡感覚が鍛えられ、三半規管の機能強化につながる。
ごろごろと何度も寝返りを打ってみよう。
同じ理論で、前転(でんぐり返し)や後転運動、頭を振る、しこを踏むといった運動もバランス感覚を鍛えるのにオススメの方法。
ゲームライクの練習は『自分に何が必要なのか』がよく分かる
高校生のようなメニューや成果を、小さな子たちに期待していませんか?彼ら彼女たちの体と心がまだ「やわらかい」のには理由があります。
「小学生を小さな高校生に」「幼児を小さな10歳に」するのは、本人も、実は教える方も、つらい。
いま、その子にとって必要なこと、伸びることを、親子一緒に楽しみましょう!
こんな保育園があります。
宮崎県延岡市・杉の子幼保連携型認定こども園(2件)
こちら(上)は2分弱ありますが、ぜひ見てみて。
三人で「1v1v1」で誰がトライできるかゲーム、をしています。女の子、途中泣きます。でもあきらめない。最後に勝つのは?
大人の声かけ、応援しているだけです。大人が「勝て」「勝つためには」なんて言わなくても、子どもは勝ちたい、勝ちにいく。負ければ大泣きするくらいに勝ちたがる。
だから、大人はプロセスに専心したい。「こんなことできたね」「こんなこと感じてたんだね」「それは悔しかったね」
その共感が彼らの栄養、うれしさ、楽しさになります。
あくまで、例です。
山登りならず、「ママ登り」に挑戦! 難しければパパ登りでもOK。
胸まで登れたらバンザイ! できる子は肩の上まで登っちゃおう。
そしてそして、難しいのは下りだったりする。油断しないで…。
ママパパは、子どもたちの技術体力に合わせてポーズを工夫しましょう! 深くヒザを曲げたり、ヒジを曲げて「枝」を作ってあげたり。下りは特に滑り落ちやすいので気をつけて。
*このあそびは必ず補助をつけて行なってください。バンブーでは2ペアが対になって背面側のサポートなどをしました。
応用編は「だっこ一周旅行」。身体の前面に子どもが抱きついた状態から、ママパパの脇の下を通って背中へ。また反対の脇の下を通って元の「だっこ」へ。誰が早く一周できるか、親子で力を合わせて競います。「大人は、子供の体をつかまない」などのルールを設けて、安全面を確保してください。
会の冒頭、講師である私がウォームアップで迷っていると、子から「鬼ごっこは?」「鬼ごっこやりたい」と声が上がりました。これ幸いと採用です。たった1分。子が大人を追いかける両手タッチの鬼ごっこをしました。
大人を歩きにして、捕まりやすい設定にしました。子らはあっという間に大人をキャッチ。拍手で今度は逆! 子が逃げる方へ回ります。大人は歩きのみ。そうです、追いつくはずがありません。連携をして挟み撃ちなど、声を掛け合う姿が見られ、さすがです。
大人は、相手を全滅させるのに子よりも多くの時間を要しましたが、子どもたちの中には、大人の声のかけあいをしっかり見ている子もいました。Wタックルが基本の今のラグビーでは、ディフェンスのセットまでに交わすコミュニケーションは必須にしてとても重要な防御スキルになります。
合わせてたった2分しか動かない鬼ごっこを大人も子どもも夢中でやれば、そんな力が身につくのです。
一見、ラグビーらしくないゲームの中にも楕円球技の要素を見出して全力で楽しむ。もしママパパの中にラグビー経験者がいらしたら、そんな部分を感じて抽出して示してくださるとうれしいです。経験者でない人も、楽しんで一生懸命あそぶお姿を見せてあげてください。子らはその気持ちのいい姿勢をかっこいいと感じ、真似をします。
子らから自ら「これをやろう!」と提案をくれたので、彼らは最初から高いテンションで臨んでくれて、アップはほんの3分ちょいで終わりました。遊ぶ本人たちの提案はできる範囲で採用します。アレンジはコーチの腕次第ですよね?
大人が提案を受け入れると子どもたちは練習の時間を少しずつ自分たちの場だと認識し始めます。自主的な姿勢はもちろん、アワ・チーム(OUR TEAM)の意識が芽生え、主体的な取り組みにやりがいを感じるようになっていきます。その基盤は、「ここでは自分をありのまま出して良いのだ」と子が感じられる安心感にあります。
訓練のようなピンポイントな反復練習に比べると、個別のスキル習得に時間がかかります。子の姿勢を重視すると大人側には辛抱も、子の言動をさばく技術も要ります。しかし、その積み上げが、高学年やジュニア(中学)で大きな伸び代となります。ラグビーの試合を思い浮かべて下さい。目の前で動き続ける相手に応じて、一瞬ごと判断と連携を積み上げている彼らに、コーチは本当に重要な指示を送ることはできないからです。
初めは大人に合わせて一部の時間でもいいかもしれない。バンブースタイル、品川スタイルをみなさんでつくっていってください!